|||: My Sweet Home :|||
夫婦間のセックス/セックスレス。アトピーの自分と息子。ごく普通の30代核家族を夫の立場で考える。
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俺の実家
実家に息子を見せに行った。妻の両親には妹の家でここのところ頻繁に会っているので、俺の両親と祖母の住む家だ。ついでに結婚していない妹もいる。正月以来、実に4ヶ月ぶり。その間に息子は顔の湿疹が盛大に咲き乱れ、今ようやく葉桜(はざくら)程度に収まってきたところだ。
今年は花が早く、もうフジもツツジも終わっていた。その代わり、俺が住んでいた頃には梅雨入り直前に咲いていたスズランが、可愛らしい花を一斉に開いて並んでいた。間もなく咲くであろうザクロのつぼみもふっくらと大きくなっている。今となってはどうしようもないが、俺がまだ中学生くらいだった時に裏庭に植えたビワの木が、洗濯物が干せないという理由で抜かれてしまったのは残念だ。子どもの頃、祖母の実家にあったビワの木に登っては実を取って食べていたのが今でも思い出せるから。

ついこの前に分かったことだが、母はアレルギー体質だ。正月に会ったときには、両手に酷い湿疹が出ていて息子を最後まで素手では触れなかった。今回はそれもようやっと収まってきたようで、自ら息子を抱いてはあやしていた。

父は年を追う毎に柔和になり、俺の記憶にある「力で制す」親父の姿はもう無い。俺は子どもの頃、父と顔を合わせる度に緊張したものだった。父は一度目の間違いを許さない人で、親戚や父の仕事関係の人に何か不用意な発言でもしようものならいきなり拳固で殴られていた。しかしそれ以前の、俺がまだ未就学児だった頃には、どうやらほとんど育児には参加していなかったようだ。これも最近になって分かった。息子に関して話を聞こうとすると、その相談内容がどんなカテゴリの事であっても、決まって回答するのは母なのである。

俺の両親はつまらない諍いから仲違いし、一時期は家庭内離婚とまではいかないが、それに近い状態であった。どうなることかと思ったが、時の流れと共に次第に新たな信頼関係を築きつつあるように見える。少なくとも父の態度は当初から悪くはなく、ほぼ一方的に母が憤慨している状態なのだが、原因はやはり父。事件そのものの発端云々は別にあるが、そもそも父は心からの謝罪の言葉を持たない。これがトラブルを必要以上に大きくしている。恐らくこれに気付き、指摘できるのは俺しか居ないと思うが、両親の関係が臨界点に到達するまで放っておくつもりである。なぜって、そんなことは己(おのれ)自身か夫婦間かで分かっていくべき事だから。厳しく育てられた人間は、時に人にも、特に肉親には厳しい、ということ。

その父の鉄拳から、いつも調子良く逃げ回っていた弟はもうこの家には居ない。彼も既に三十代の半ばに差し掛かっているが、正月には居たのだ。前職ではかなりの役職まで上がっていたが、そのストレスからか鬱病になってしまって退職、実家に帰ってしばらく静養していた。今は友人の興した会社を手伝うことになったとかで、また一人暮らしを始めたそうだ。

妹は相変わらず無愛想。俺のことが気に入らないのか、それ以外の人生の全てが気に入らないのか。その両方かも知れない。しかし義姉と甥が遊びに来たときくらい、愛想良く振る舞っても罰(バチ)は当たらないと思うのだが。

何年か前に七十歳を越えた頃には、顔を合わせる度「もう逝く。もう死ぬ」を繰り返していた祖母も、曾孫の顔を見るとあと数十年は生きるつもりでいるらしいのが可笑しい。尤も、妻のお祖母さんはもう九十歳を越えて久しいので、そこまで生きる気なら息子の結婚式にだって出られるかも知れない。

次に会えるのはいつの日か。新幹線と在来線を乗り継げば一時間半で来られる家から、この人達が息子の顔を見に来てくれたことは、まだ一度もない。
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