|||: My Sweet Home :|||
夫婦間のセックス/セックスレス。アトピーの自分と息子。ごく普通の30代核家族を夫の立場で考える。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告| トラックバック(-) コメント(-)
俺にできること
大先輩のgonta3さんとこにTB!レスされて悩む夫の気持ちを切々と訴えていらっしゃいます。我々はセックスレスをこうしてする側される側とに分けてしまいがちです。これは一見すると、まるで加害者被害者のようにも見えます。しかし本当にそうでしょうか?
レスしている側が、過去に俺がそうであった様に悪意(に似たような感情)を持っている場合は、レスする側=加害者、も成り立つでしょう。しかし多くの場合、そのような意識はないものと思われます。

と言うのは、レスする側もしたくてしているのではない、という生の声を聞くことが少なくないからです。これは特に拒否しているのが女性側の場合に多いようです。

大抵の場合は家事と育児の疲れ、とご本人達は言いますが、事はそう単純ではないのが今の世の中です。

家事と育児とが本当の原因ならば、一昔前の世代はもっとセックスレスが多かったはずです。今よりも家電の性能も低く、種類も少なく、冷凍食品や電子レンジも未発達。しかも子どもは3人4人が当たり前でしたよね?そういう家事・育児環境で、諸先輩の女性らは疲れてはいなかったのか?

もう一世代を遡れば状況は良くなるどころかもっと過酷になります。彼女達は一体どうしていたのか?

現代において、親元で暮らしながら花嫁修業をして、就職することなく結婚をするという女性はほとんどいません。2003年の、しかも男女合わせてのデータですが、大学への進学率だけでも41.3%、高専や専門学校なども合わせると、高等学校卒業以降の進学率全体は72.9%にも及びます。この数字は1995年辺りをピークに全体的にはずっと右肩上がりで、1960年代にはこの半分以下でした。

また景気悪化で極端に少ないとは言え、高卒での就職率も16.6%あります。進学率と合わせて89.5%。乱暴に、男性のみの率が100%飽和していると仮定しても、女性の79%は花嫁修業にいそしんではいない計算です。

何が言いたいか。彼女達は「社会」を知っているのです。外に出て働き、学び、遊ぶことの楽しさを。でも今の自分はどうだろうか。

毎日を掃除・洗濯・炊事に追われ、育児の事も夫は何一つしてくれない。褒めてもくれない。お礼の一つも言われない。私だってまだまだ働ける、お化粧すれば男性からも誘われる。私だって働きたいのに、私だって遊びたいのに、なんで私だけが、私だけが、こんな生活を強制されなきゃならないの?こんな事ばかり毎日続けていて、それで歳を取って老いて死んでいくなんて絶対に嫌!

じゃあ俺が家事をするから、君が外で働けよ。一見、理に適っているようにも見える夫のこの言葉に、妻は途方もなく大きな屈辱感に襲われ、同時に深い落胆に呑み込まれます。その言葉の裏に「俺と同じ収入は確保できないだろう」という夫の卑下が垣間見えるからです。

更に毎日の生活の中でのちょっとした不快感が、彼女の不満として降り積もります。夫の八つ当たり、見下したような視線、無視するような態度。

どうして?私が悪いの?

彼女達を追い詰めているのは、そういう焦燥感・絶望感だと思います。

こんな精神状態の彼女に、身体と心の健康に良いからとか、夫婦円満の秘訣だからとか、お前達のために働く俺のためにとか、男性の生理現象として必要だからとか、そんな理屈を尤もらしく付けたところで、セックスなどする気が起きるわけがありません。

そんな事は想像もしていない夫は、あの頃と同じように彼女に性交を求めます。彼女にしてみれば何言ってんの?状態です。正当な理由もなく拒否されたと思っている夫は、彼女を罵倒し、ふてくされ、拗ねてみせます。

その姿、果たして今の彼女に魅力的に映るでしょうか?本当に甘えたい、すがりたいのは彼女の方なのに、もうその胸に飛び込もうとはとても思えなくなってしまったかも知れません。

日を変え、気持ちを落ち着けて、夫は妻に、その理由を問います。あまりにも複雑で多岐に渡るこの不満を、言葉にすることは簡単ではありません。それ以前に、そもそもそういう言葉を紡ぐだけの余裕が、もう今の彼女には無いのです。

無理矢理に聞き出した彼女の回答はこうです。






「疲れてるから」






我が妻の目が明らかにおかしい、と思える夜がありました。その瞳の光り方は、とても常人のものではありません。

俺は考えに考えた末、仕事を一つキャンセルして彼女と同じ時刻に布団に入りました。

「腕枕、しようか」

彼女がこちらを見ます。一瞬の躊躇。

「大丈夫。触らないから」

久し振りににっこりと笑って俺の左腕に頭を乗せた彼女は、そのまま脚を絡め、腕を絡め、思いがけない力でギューっと俺を抱きしめました。

「毎日ありがとう」と俺が言うと、彼女は俺の頬にキスの雨を降らせます。そしてはぁーっと大きく息を吐くと、あっと言う間に眠りに堕ちていきました。

「おはよーっ!」

翌朝の彼女の元気だったこと。

その瞳に、もう危うげな光はありませんでした。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
感動してちょっと泣きそうになりました
初めましてyuzuといいます。

なんだかうまく言葉に出来ないんだけど、一言で言えば「そう~そばにいてぬくもりを感じているだけで、落ち着いて、幸せって感じることってあるよねぇ」です。

世の中には、交わることが好きで夫婦で一緒に楽しめる(極める)ところがあるんだ~と思えば、私みたいに、交わらなくとも心を共有したい、その時に夫の優しいぬくもり(だけ)が欲しい、と思う女性もいるんだ~と嬉しくなったり・・・あくまでもネット上で見た数々の夫婦の形からですが。

Terryさんのこの記事を読んで、思い出しました。
レスになる前となった後の夫の様子と私の気持ちの変わり方。
一人目の子供が生まれた時は初めてなので、2人で必死になって子育てしてきた感があるけど、二人目の時はほとんどすべて私にかかってきて、一人目のときよりはやるべきことが多いのに、夫は日常の生活も夫婦の間のことも、相変わらずのペースで進めようとしていたのです。

「疲れているから」

この言葉、単に体力だけのことじゃないんですよね。
それに気づいて奥さんの危機を救ったTerryさん、いい旦那さんですね。
レスを克服しようとする、また克服した男の人はこういう点に気づくかどうかで違ってくるんでしょうね。

またお邪魔させてください。

2005/04/29
(金) 15:06:47 | URL | yuzu #5gphmIWY[ 編集]
ありがとうございます
色んな人の実例を見ると、どうもほとんどがこれに近い状態のように思っています。

yuzuさんの記憶も近い形なんですね。
TBさせてもらいました。

俺は良い夫じゃありません。妻や子を救えないことの方が多いでしょう。

でも良き夫(父)になりたい気持ち、これだけは失いたくないので記事を書いています。

防備録、ですかね(笑)。

コメントありがとうございました。
2005/04/29
(金) 15:32:27 | URL | Terry #wt1hqq7Q[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
本文:
パスワード:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
COPYRIGHT © 2004 POWERED BY FC2 ALL RIGHTS RESERVED.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。